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映画 「三度目の殺人」 感想 

映画「三度目の殺人」を観てきました。

http://gaga.ne.jp/sandome/

まず、ネタバレ無しで書くとして、この映画は終わった後に考えさせられ、若干後味が悪く、何か釈然としたモヤモヤ感の残る映画です。

そういう映画が嫌いでないなら、観るのはお薦め度が高いと思います。

何かしら賞も取るかもしれない。

俳優陣の演技もなかなか気合いの入った出来栄えでだったように感じてます。


効率的に仕事をこなす弁護士、重盛(福山雅治)が、殺人を犯した三隅(役所広司)の弁護を引き受ける事になるのだが、妙に早々と三隅に対して気持ちの入った弁護をし始めてしまう事に、若干不自然さを感じたが、寝不足で疲れ気味で観たにも関わらず、心配した眠気には襲われずにあっと言う間の2時間以上の映画でした。



もし、映画は二度くらい観てもOKな人はここからは読まずに、しかし、普通は一度しか観ない人であるなら、
若干の事前知識用のヒントを書いておくので、以下にも目を通してください。






(事前知識用のヒント)


題名である「三度目の殺人」の三度目とは何なんだろう?

実は映画の中で三隅は過去に殺人を犯しているのだが、今回の事件と合わせて二回しか行っていないのだ。

三度目とは一体何故なのか?

映画のポスターでは三隅、重盛、そして被害者の娘(広瀬すず)に返り血が頬に付いた絵になっています。

私は、その辺が分からず、モヤモヤしたものが残ったまま帰宅しましたが、その後でこの映画の感想を書いたサイトをあれこれ探して、ようやくその辺の意味が分かってきたしだいです。

勿論、それらが必ずしも正解と言うわけではないわけですが、最初から三度目という事に注意して映画を観ていれば、全く分からずに観ていた私なんかよりも、さらに理解度も深まって、細かい所にもさらに気づくかもしれません。



また、途中で出てくる「器(うつわ)」という言葉には注意したいところです。

最後の方で、また「器」という言葉が別の人に語られるのですが、注意していないと意味がさっぱり分かりません。

私は後で調べたのですが、それでもやはり明確な答えは出ていません。

おそらく三隅がその時その時で発言が変わり、まるで外側だけが三隅で中身が別人のように思え、それを人の姿をした「器」に例えただけなのだと思いますが、果たしてどうなんでしょうか。








さらに、ネタバレ有りの感想を書かせていただきます。







(ネタバレ有りの感想)

一言で言って、ずばり犯人、三隅は生命の生死を自ら決める事ができる、いわば神のような存在になりたかったんでしょう。

自分の家族も、なにか理不尽な亡くなり方をしたように映画の中で語られていました。

それ故、三隅は、なぜか偶然にも弁護士の重盛と同意見の、人間の生命は自分なんかではどうしようもならない所で選別されてしまってるという(ような)考えを持っていました。

ちょっと私も記憶があやふやですみません。確かそんな台詞だったと思います。


しかし、三隅はペットとして飼っていたカナリヤの生命も自分で振り分け、生きる価値の無いと判断した人間を殺め、そして最後には自分の生死も自分で振り分けたのだと思います。

どうせ無理で無謀とも思える、人の生死の選別をあえて自ら行いたかったのだと感じました。


”三度目”の殺人、についてですが、一度目は三隅の犯した三十年前の殺人、
二度目は被害者の娘の心の中に有った殺人(私はこの殺人の実行はやはり三隅だったのだと思います)
そして三度目は司法制度の中で、いわば重盛達によって決められた殺人(死刑)を指していると思います。


この映画の監督(是枝裕和)は、死刑制度反対の考えを持っているのか、それとも単に今回は司法制度の中で死刑判決が出た事を指して殺人と表現したのか、それまでは分かりません。

しかし、被害者の娘に三隅の言葉として、法廷では誰も真実を話さない、と語らせ、そういう状況の中でも死刑が決まってしまう事は恐ろしくもあります。







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プロフィール

BIG ROCK!!

Author:BIG ROCK!!
ハーモニカを吹きます。スタンダードなアメリカン・ブルーズからオリジナルの日本語ブルースまで、軽快なハーモニカに乗せて歌っています。月に数本、ライブバーを中心に活動中。
http://bigrock0018.jimdo.com/
趣味ですが居合は有段。巻き藁斬りなどもやっています。能や茶道にも関心有るので、時に和服も着たりします。(笑)

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